先日販売を開始した、DRĒIPS初となるプルオーバーシャツ。リリース時に2種のリネン生地にて販売を行ったことから、それぞれの生地の違いについてお問合せを頂くことがありましたので、本日はその違いについてご説明したいと思います。

まずはじめに夏も終盤になりかけ、世の中的には秋冬アイテムの販売を開始している中、販売開始ともにプルオーバーリネンシャツご購入を頂きました皆さま、本当にありがとうございます。例年ですと東京では10月上旬くらいまでは25度を超える日もありますが、このタイミングでご購入頂いたお客様には心より御礼申し上げます。

それではリリースした2つのリネン生地につきまして、最も違うと感じられる2点に絞ってご説明したいと思います。1つ目はビジュアル面の違い、2点目は肌触り(着用面)における違いです。

リミテッドコレクションは「プルオーバーシャツの販売開始について/About the start of sales of pullover shirts」にてご説明しましたようにリネンの”ロールスロイス”と評されているアイリッシュリネンの紡績メーカー、ハードマンズ社の技術にて紡績がなされた60番手の原糸を用いて国内の工場にて高密度に織り上げた生地を使用しています。

よってハードマンズリネンの特徴でもある品格や優雅さがビジュアル面にて感じられる点が大きな特徴です。

これに対してシーズナルコレクションとして展開をしているプルオーバーシャツには、フランス製リネンの60番手糸を用いて、遠州エリアにて高密度に織り上げた遠州織物の生地を使用しています。こちらは仕上げに繊維のコシを折り、柔らかく仕上げるエアータンブラーを施していますので、しっとりとした柔らかな質感と緩やかなシボ感が特徴となっています。

両者を比較してみますと加工の違いもありますが、左側のハードマンズリネンがフラットな表情であることに対して、右側の遠州織物のリネンはエアタンブラー加工によるシボ感が感じられる、ソフトな表情となっています。

また特に異なると感じるのは光沢感です。ハードマンズリネンはキラキラと輝く、ラグジュアリーかつ優雅な光沢感が感じられるのに対して、遠州織物は優しい、上品かつ控えめな光沢感となっています。

※左側:ハードマンズリネン・右側:遠州織物のリネン

ビジュアル面においては、生地の仕上がり具合と光沢感によって生み出される雰囲気の違いが最も異なると感じています。ただし、肉眼で見ると違いはわかりますが、写真等では気づかないくらいの繊細な違いとなっています。なお、色の出方はハードマンズリネンがホワイト(左)、遠州織物のリネンはホフホワイト(右)と言った感じです。

なお、原糸はともに60番手のリネンを用いており、どちらの生地も高密度に織っていることから透け感に差異はありません。リネンならではの清涼感は感じますが、身体が大きく透けてしまうようなことはありませんのでご安心ください。

※左側:ハードマンズリネン・右側:遠州織物のリネン

では肌ざわり(着用感)についてはどうでしょうか。これは加工の違いが差異に影響をしていると思いますが、ハードマンズリネンの方がややハリのある、サラッとした肌ざわりとなっています。平らな状態で縮めているために毛羽立ちが少なく、適度な反発力があります。故に肌に接する面が少なくなり、サラりとした清涼感に繋がっているように思います。

他方の遠州織物のリネンは生地を柔らかくするエアタンブラー加工を行っていることから、いゆわる一般的に言われるリネンらしい”クタっ”とした表情と肌ざわりを持っています。生地が肌に寄り添うような肌ざわりとなりますので、ハードマンズリネンに比べるとソフトな着用感になります。

※左側:ハードマンズリネン・右側:遠州織物のリネン

どちらの生地も自信をもっておススメできる国産生地をセレクトしていますが、ハードマンズリネンが凛とした雰囲気であることに対して、遠州織物のリネンはソフトなエレガンスを感じる雰囲気となりますので、ご自身のスタイルやお好みに応じてお選び頂ければ幸いです。

※左側:ハードマンズリネン・右側:遠州織物のリネン

Limited Collection:Widespread collar Pullover Linen shirt(ワイドスプレッドカラープルオーバーリネンシャツ)
Widespread collar Pullover Linen shirt(ワイドスプレッドカラープルオーバーリネンシャツ):Seasonal Collection

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