2024年も残すところ数日となりました。
今日は改めてこの2024年と言う年を振り返るとともに、お客様、そしてDRĒIPSに携わって頂いた皆さまに感謝する記事をお送りしたいと思います。

2022年に誕生したDRĒIPSにとって2年目となる今年は、とても思い出深い1年となりました。振り返ってみると、大きく3つのポイントがあったと感じています。それは「縫製工場」「商品ラインナップ」、そして「お客様」です。

1つ目の「縫製工場」ですが、2024年は新たな縫製工場との出会いがありました。現在DRĒIPSのメインアイテムであるシャツの縫製を担当頂いている工場は、実は3社目です。ブランド立ち上げにご協力頂いた縫製工場は事業を停止してしまい、2社目に担当頂いた工場からは、手縫いのパートが多すぎることによって生産性の確保が難しいという理由で2回目以降の生産を断られてしまいました。

日本国内で生産している量産品に手縫いの工程を用いているブランドと言うのは、実はかなり少ないと言いますか、ほぼ存在していないのが現状です。理由は様々ですが、メーカーからするとコスト高かつ品質の標準化が困難となるために商品企画の段階から手縫いではなくミシン縫いを前提として開発を行いますし、生産する側からしてもミシンに比べて圧倒的に生産性が悪く、また相応の技術を有する縫製職人の確保も困難ですから、手縫いを積極的に用いる理由はメーカー、生産側ともに残念ながらありません。

よって国内の縫製工場が減っている中で、更に手縫いを用いた縫製を依頼しようとすると、そもそも対応頂ける工場が圧倒的に少ないのです。

このような中で奇跡的に出会うことが出来たのが現在担当頂いている縫製工場です。しっかりとした思想(経営理念)をもった運営を行っており、また高級ブランドを手掛けていることから、その縫製技術は私たちがこれまで見てきた中でも圧倒的に高く、更に手縫いの技術も海外の高級シャツブランドに負けずとも劣らず、大変素晴らしいシャツを仕立てて頂いています。

日本国内において世界レベルの縫製クオリティを有している企業はかなり少なくなってきている印象ですので、お客様からのご支持、ご支援を頂きながら、少しでも長くお取引頂けるように私達も努力し、日本の良質なモノづくりの技術を次の世代に残すことに貢献したいと考えています。

2つ目の「商品ラインナップ」ですが、今年はクラウドファンディングに挑戦したDRĒIPS初となる「レザーバック」やプルオーバーシャツ、そしてブルゾンやカットソー、ポケット付きオーバーシャツなど、正直ブランドとしての身の丈を超えた商品ラインナップの拡大を行った年でした。

DRĒIPSが商品を企画する際には、必ずきっかけがあります。自分たちが生活する中で感じた「こんなのあったらいいな」と言う想いを大切にし、またDRĒIPSのブランドコンセプトである「Relax with Elegance」をアイテムに吹き込むことが出来るように、しっかりと考え、1つ1つのデザイン、そして仕様に意味を持たせています。

よってやみくもに商品ラインナップを拡大したわけではなく、自分達の心の声をもとに企画、そして新商品としてご提案をしてまいりました。

お客様にご評価いただけたもの、またあまりご支持を頂けなかったものなどもありましたが、それでも情熱と愛情をもって新しいアイテムを送り出してきたことに後悔はなく、チャレンジして良かったと思っています。ブランド規模の小ささ故、同じものを展開するのは難しいのですが、ご購入頂きましたお客様におかれましては、ぜひ末永くご愛用頂ければ嬉しいです。

そして3つ目となる「お客様」ですが、2024年はこれまでで一番多くのお客様と出会うことが出来た1年となりました。今でも、ご購入頂いた商品を発送した後に「喜んで頂けたのか」「ご満足頂けたのか」、正直心配になります。

それでもリピートを頂いたり、応援を頂けるお客様が多くいらっしゃることに心から感謝をしております。
いつも本当にありがとうございます。

SNS時代の良いところの1つは、私達の商品をお客様がどんなシーンで、どのようにコーディネート頂けたのか。ご利用頂けたのかが分かることだと思っています。

自分達がイメージしていた着こなしを頂けた際にはもちろんですが、お客様ならではのクリエイティビティによって新しい着こなし、コーディネートを頂けた際には大きな喜びととともに、新たな商品開発のきっかけに繋がったりもします。

無名かつ規模の小さな私達の商品をご愛用頂いている方は、心から服を愛する方々だと思っています。これからも、そのようなお客様の期待にお応えできるような商品をご提案していきたいと考えています。

私達のような小さなブランドが2年間継続することが出来たのは、アイテムをご購入頂けるお客様、そして、商品を作りあげるための生地や副資材、縫製技術をご提供頂いている関係者の皆さまあってのことだと思っています。改めて皆さまには感謝申し上げるとともに、また来年も良いお付き合いが出来たらと思いますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2024年12月30日

DRĒIPS

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