今日はクラウドファンディングの成功によって量産化を実現した、DRĒIPSのDrawstring Bag/Small Bonsacの販売開始についてご説明したいと思います。
DRĒIPS初のレザーバックを開発、販売すべく、今年の5月から6月にかけてクラウドファンディングを開催したことは以下の記事にて触れて来た通りです。
「DRĒIPS初のレザーバック(Drawstring Bags/Small Bonsac)販売に向けて、クラウドファンディングを開始しました!」
「DRĒIPSのレザーバック(Drawstring Bag/Small Bonsac)開発の裏側」
「DRĒIPS初のレザーバック(Drawstring Bags/Small Bonsac)量産化のためのクラウドファンディングが成功しました!」
クラウドファンディングが成功裏に終わってから約2カ月ほど経過した8月末に、ご支援頂いた10名の方のバックが仕上がってきました。これらは早々に梱包し、発送を完了しております。当初は9月中の発送を目標にしていましたが、想定していたよりも多くのご支援を頂いたため、職人さんにご相談して生産を早めて頂きました。そのお陰で予定よりも早期の納品を実現することが出来ました。
なお、バックが届いた数日後に数名の方からご満足を頂けた旨のご連絡を頂き、本当に嬉しかったです。改めまして量産化実現のためにご支援を頂きました皆さまに御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
そして、ご支援を頂いた方のバックと同時に発注していた一般販売用のバックが近日入荷予定となっています。本記事ではサンプルとして製作したバックとの違い等を含めてご説明したいと思いますが、1点想定外のことがあり、販売予定金額が変更となりました。
皆さまもご存知の通り、革は自然由来の素材です。よって穴や傷等が入ってしまうことはやむを得ないため、これを考慮した上で、安全率を設定して革を多めに調達するのですが、今回はショルダーストラップと言う長尺パーツがあったことや量産化する際の革のクオリティ(美しさ)にこだわったことなどもあって、調達していた革だけでは予定していた数量を確保することができず、結構な量の革を追加調達する必要性がありました。
これにより、当初予定していた金額よりも高くなってしまった(※)ことをご理解、ご了承頂ければと思っております。なお、最低ロット数の関係から追加生産することは当面難しいので、その点につきましてもご理解頂ければ幸いです。
※代わりに、送料無料でお届け致します。
それでは、近日中に発売を予定しているDRĒIPS初のレザーバックであるDrawstring Bag/Small Bonsacをご紹介したいと思います。
まずサンプルからの仕様変更箇所ですが、大きく3点あります。
1点目はネームタグやベルトの処理をラウンド型にしたこと。これはバックのコンセプトである「週末のジャケットスタイルやシャツ一枚のスタイルにも合う、エレガントでリラックス感のある小型のボンサック」を踏まえて行った変更となります。
切りっぱなしのスクエアな処理から角を落としてラウンドさせることで、エレガントさや柔らかいリラックス感をより表現できるようになったと考えています。
そして2点目のドローコードの短縮化も、より大人っぽい、エレガントな雰囲気とすることを意図して行った仕様変更となります。
口を縛った状態で先端のタッセルが底面に多少つく程度としました。
最後の3点目は、口のコバ処理のクオリティを向上させた点です。こちらは工賃があがりましたが、上質感を感じて頂くことを意図しました。
このコバ処理は職人の手作業になるためにどうしても費用がかかってしまう工程となります。塗りを重ねることでクオリティは向上しますが工数がかかってきますので、原価との兼ね合いになるポイントです。販売価格とモノづくりへのコダワリのバランスを踏まえてクオリティラインを設定致しました。
それでは改めて製品版の「Relaxed and Elegant Drawstring Bag/Small Bonsac」を簡単にご覧頂こうと思います。
クラウドファンディングのサイト「エレガントでリラックス感のある、小型のレザーボンサックを販売したい!」でも記述していましたが、『財布や携帯、タバコなどの最低限の荷物を収納することが出来、それでいてカジュアルなジャケットスタイルやシャツ1枚のスタイルに合うような、週末に使えるエレガントでリラックス感のある小型のボンサックを開発したい』と考えるようになったことが、今回のプロジェクトの始まりでした。
よってあまり主張の強いデザインではなく、余計な装飾は極力つけないミニマルなデザインを目指しました。バックをお持ち頂く方が主役、そして服や靴を脇役とするのであれば、そこに静かに寄り添うような佇まいが理想です。よって日本古来の袋物である巾着をベースにしながら、DRĒIPSらしさを表現しました。素材は国産牛革にシュリンクの型押しを施し、空打ちをして柔らかく仕上げたシボ革を採用。柔らかさを表現しました。
初期の設計ではハンドストラップの取り外し機能やショルダーバッグとしても利用できるギミックは備わっておらず、検討を進める中で追加した機能となります。ただし、それを実現するための機構もシンプルなものとしました。よって背面もスタイリッシュに仕上がっています。
職人さんと相談の上、バックの口を縛る箇所には雰囲気に硬さの出るハトメなどはあえて用いず、柔らかさを重視。
底面はラウンド型となっており、自立するようになっています。
金具類にもこだわり、エレガントなデザインかつ、DRĒIPSのバックに合うものをセレクトしました。
小型のボンサックとしてご利用頂く場合にはハンドストラップを付けていただき、手首にかける形でご利用頂きます。
また付属のショルダーストラップに付け替えて頂くことで、ショルダーバッグとしてもご利用頂けます。両手を使うことが出来ますので、とても便利です。
クラウドファンディングにてご支援頂いた方々のお手元には届いており、DRĒIPSのインスタグラムアカウント等でご紹介させて頂いておりますので、ご検討頂ける方はぜひチェックされてみてください。
それでは販売開始まで、もし少しだけお待ち頂ければと思います。
『Relaxed and Elegant Drawstring Bag/Small Bonsac:Basic Collection』