先日、DRĒIPSとして久しぶりとなる新商品の販売を開始させて頂きました。
販売開始とともにご購入頂きました方々には大変感謝しております。本当にありがとうございました。もともと生産数が限られてることもありますが、お陰様で各サイズ残り数着となりました。
Basic Collection : Widespread collar Striped shirt(ワイドスプレッドカラーストライプ柄シャツ)
実はこれらの商品は、今年の春先に販売する計画をたてていました。
しかしながら過去にお送りした記事:「The difficulty of manufacturing in Japan/日本でモノづくりをすることの難しさ」に記載しましたように、当時生産を委託していた縫製企業が事業を停止したことで次の生産工場を探したり、ようやく見つけてサンプルを製作したり、商品を微調整することに時間がかかってしまい、1年越しの新商品販売となりました。
ただ残念ながら、どうやら今回ご担当頂いた縫製工場に継続して作業を委託し続けることも難しそうです。
DRĒIPSは「Relax with Elegance」と言うコンセプトを掲げてブランドを開始しました。また「about」に記載しましたように、『日本のアパレル生産技術を後世に残すことに寄与する』ことを自らのミッションとして掲げています。
よってコンセプトを体現するため、一部に手縫いを用いたり、縫製上手間のかかる作りになっていることがあります。また生地も国産であること、縫製工場も国内であることにこだわっています。
工場は生産性を求めますから、手間暇のかかる手縫いのある商品よりも全てミシンで縫製し、カーブよりも直線が多い商品や、運針が細かいよりも粗くて、早く縫い上げることが出来る商品の方が作業が楽です。
数百着と言う生産数であれば対応頂けるのかもしれませんが、適正な単価をお支払いしたところで、我々のような小ロットのブランドの商品だと運営が難しい側面もあるようです。
既に新しい商品のパターンなども存在するのですが、なかなか生産が安定することがなく、製品化の目途が立っていないと言うのが現状です。
小ロットであっても我々のコダワリを実現してくれる、”日本のモノづくりを世界へ”と言う熱い想いを共有することの出来るパートナーを見つけるのは本当に難しいことなのだと言うことを心から実感した1年でした。
もし、本Blogをご覧頂いている縫製工場の関係者様で、我こそは!と言う工場さまがありましたら、是非ご連絡を頂ければ幸いです。
コダワリ続けることの難しさ。
私達にとってブランドのコンセプトは命です。それを譲ってしまったら、コダワルことをやめてしまったら、ブランドをやる必要性はないと考えています。
日本のモノづくりの現場は疲弊しており、継続性と言う観点において厳しい状況であることを認識、実感していますが、ご購入頂いた皆様の声をしっかりと現場に届け、自分達のコンセプトとミッションを可能な限り遂行し続けることが出来るよう、来年、2024年も努力していきたいと思っています。
今年1年間、本当にありがとうございました。
引き続き、皆さまのご支援を賜れますと幸いです。来年もどうぞ宜しくお願い致します。
それでは、素敵な新年をお迎えください。
2023.12.31
DRĒIPS