今日は、DRĒIPSのベーシックコレクションからワイドスプレッドカラーシャツをご紹介します。

ただし、本日ご覧頂くのはパターンを開発後、その確認のために初めて制作したトワルです。プロトタイプ以前のものになりますので、生地にはシーチングを用いており、ボタン等の副資材も、縫製も、製品とは大きく異なります。

それでもDRĒIPSのシャツの雰囲気は感じて頂けると思いますので、この度、取り上げることと致しました。

DRĒIPSのブランドコンセプトはこれまでも述べてきた通り、「Relax with Elegance」。リラックス感がありながらも、エレガントで美しいスタイルをご提案したいと考えています。

そんなブランドコンセプトを前提として開発したシャツは、ネクタイを締めなくとも、またシャツ1枚で着たとしても美しく、エレガントさがありながら、それでいてリラックスした佇まいであることを大切にしました。

上述の通り、DRĒIPSのシャツはネクタイを締めない状態での美しさを求めていますので、潔く、一般的なシャツで言う第1ボタンは付けておらず、いわゆるワンピースカラー（イタリアンカラーとも言う）のデザインをベースにしています。

シャツの顔となる襟の形状はもちろん、ボタンの位置なども細かく調整し、首元にエレガンスが宿るような設計にしています。

また、カフの形状はラウンドカフをもとに、手の甲に馴染むようなカーブを描くデザインとしました。

そしてボディはだらしなく、子供っぽくならない範囲で、全体的にゆとりを持たせています。

肩幅はやや広く、前身頃、そして後身頃は生地の分量を多くとることでリラックスした余裕のあるフィッティングとし、

袖山、

更にバックヨークにはランダムなギャザーを入れることで、リラックス感とエレガンスを感じて頂けるようにしています。

ところで、DRĒIPSのシャツを1枚で着て頂く際には、是非、下記のようなスタイリングをおススメしたいと思っています。まずは襟を気持ち立てて頂き、

第1ボタンを外す。そうすることで襟の形状と、首元のやや深くなったVラインとが美しいラインを描き出し、DRĒIPSが理想とする美しさを表現することが出来ます。

更に、写真上のストールをベルトと見立てて頂き、ベルト（ストール）の上からシャツを少し出して、ゆとりを持たせてください。このようにすることでドレープ感がより強調され、リラックス感がありながらも、エレガントで美しいスタイルを体現できるものと考えています。

なお、製品化の段階では一部のデザインをブラッシュアップするとともに、生地はもちろん、縫製の仕様も変更していますので、より美しく、エレガントなスタイリングが可能となっています。

現在製品の生産を始めていますので、もう少し、お待ち頂ければと思います。